「初めて(久しぶりに)車検を受けるけど、車検費用の相場って、どれぐらいなのか知りたい」
という方に向けた記事です。
ここでは、
- 車種別、店舗別の大まかな相場をご紹介(軽自動車、普通車、排気量別に)
- 車検費用の内訳をご紹介
- 車検の効果的な値引き交渉の方法や車検が安く受けられる業者は?
をお話ししてと思います。
相場が分かるだけでなく、安く車検を受ける方法も紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
車検費用はいくらかかる?店舗別に見た軽自動車、普通車の大まかな相場(平均費用)はコレ!
軽自動車(ワゴンRなど)
代表車種 | ワゴンR、タント、ムーヴ |
写真 | |
車検専門店 (コバック、ホリデー車検など) | 約37,000円~64,000円 |
カー用品店 (オートバックス、イエローハットなど) | 約42,000円~60,000円 |
ガソリンスタンド (エネオスなど) | 約42,000円~62,000円 |
整備工場 | まちまち (約50,000~70,000円が多い) |
ディーラー (トヨタ、ホンダなど) | 約70,000円~ |
※法定費用+基本料金含めた車検総額(最低額)です
普通車(フィット、ヴォクシーなど)排気量によって異なります
普通車は排気量によって異なります。
小型車~1トン以下 | 中型車~1.5トン以下) | 大型車1.5~2トン以下 | |
代表車種 | マーチ、ヴィッツ、フィット、スイフト | カローラフィールダー、インプレッサ、ウィッシュ、ゴルフ、ティーダ、デミオ、プレマシー、ポロ、ラクティス、レガシィ、ヴェゼル | アルファード、ヴェル ファイア、ヴォクシー、ノア、エクストレイル、エスティマ、ハリアー、マークx、セレナ、ビアンテ、ムラーノ |
写真 | |||
車検専門店 (コバック、ホリデー車検など) | 51,000円~77,000円 | 60,000円~87,000円 | 67,000円~96,000円 |
カー用品店 (オートバックス、イエローハットなど) | 54,000円~80,000円 | 62,000円~90,000円 | 70,000円~100,000円 |
ガソリンスタンド (エネオスなど) | 53,000円~74,000円 | 61,000円~83,000円 | 69,000円~92,000円 |
整備工場 | まちまち (約60,000~80,000円が多い) | まちまち (約70,000~80,000円が多い) | まちまち (約80,000~100,00円が多い) |
ディーラー (トヨタ、ホンダなど) | 74,000円~ | 90,000円~ | 100,000円~ |
※法定費用+基本料金含めた車検総額(最低額)です
こちらの表でご紹介した額は、「車検基本代金」+「法廷代金」を含めた相場の金額です。
後で詳しくお話ししますが、とりあえず車検にかかる「最低費用」だと思っていただければと思います。
高いですよね…。
ですが」、上の表を見てお分かりの通り、
「車検を受ける場所(ディーラーやオートバックスなど)」によって金額が全く異なるのが、お分かりいただけるかと思います。
さらに言えば、同じ車検業者でも、地域によって値段が異なります。(例えばオートバックス高槻店とオートバックス八王子店では値段が全然違います。)
もし「平均的に見て安い車検はどこ?」と探されている方は、以下の記事も参考にしてみてください↓↓
⇒参考:車検費用はどこが一番安い?「ディーラーが高い」と不満な私が、よりお得な6社を徹底比較してみました
車検費用の内訳は?
さて、大まかな「車検費用の相場」はお分かりいただけたかと思います。
でも、そもそも車検費用ってどんな内訳で成り立っているのでしょうか?
車検の内訳を知っておくことで、車検費用の値引き交渉をしやすくなったり、高い値段で車検を受ける必要が無くなったりするので、ぜひ一度目を通しておいてくださいね。
車検費用は、「車検基本料金」+「法定費用」+「追加整備費用」で成り立っています。
(以下の図参照)
「何それ?」と思われるかもしれませんが、簡単に説明していきますね。
- 法定費用(図の青い部分)
⇒国で定められている保険料や税金、印紙代。どの車検業者で頼んでも同じ金額がかかってきます。 - 車検基本料金(図の黄色い部分)と、追加整備費用(図の白い部分)※重要
⇒店舗によって価格が大きく異なります。ですので、ここを重点的にチェックする必要があります。
まずは、法定費用の内訳から見ていきたいと思います。
「法定費用の内訳」は、「値引き」に関して重要ではないので、サラリと読み流していただいても構いません。
法定費用(諸費用)の内訳。これが最低費用になります。
法定費用は、どの車検業者に頼んだとしても、「最低限必ずかかってくる費用」です。
内訳としては、自賠責保険(強制保険)の保険料、重量税、印紙代の3つ。
この「法定費用(諸費用)」の部分は、どの業者で値引き交渉したとしても、「どうしてもこれ以上は安くはならない」ので注意しましょう。
(参考程度に見ておいてください。)
法定費用 | 軽自動車 | 小型車~1トン以下 | 中型車~1.5トン以下 | 大型車1.5~2トン以下 | 大型車2.5トン以下 |
車種 | ワゴンR、タント、ムーヴ | マーチ、ヴィッツ、フィット、スイフト | カローラフィールダー、インプレッサ、ウィッシュ、ゴルフ、ティーダ、デミオ、プレマシー、ポロ、ラクティス、レガシィ、ヴェゼル | アルファード、ヴェル ファイア、ヴォクシー、ノア、エクストレイル、エスティマ、ハリアー、マークx、セレナ、ビアンテ、ムラーノ | エルグランド、プラド |
写真 | |||||
重量税 | 6,600 | 16,400 | 24,600 | 32,800 | 41,000 |
自賠責(保険料) | 25,070 | 25,830 | 25,830 | 25,830 | 25,830 |
印紙代 | 1100 | 1200 | 1200 | 1200 | 1200 |
合計額 | 32,770 | 43,430 | 51,630 | 59,830 | 68,030 |
※エコカー等特殊車両、年数が古い車種を除く目安価格です。2回目以降の価格。
それでは簡単に用語と、なぜこれら法定費用が必要なのかをお話ししていきたいと思います。
重量税
費用 通常6,600円~(車種による)
重量税とは、(新車登録時と)車検の際に、車の重量に対して必ず払う税金のことです。
車検の際、まとめて向こう2年分(1年分)の重量税を支払います。
重量税は、新車を初めて登録した時から13年以上経過すると一度税額が上がり、さらに18年以上経過すると、さらに税額が上がります。
自賠責保険
費用 通常25,070円~(車種による)
「自賠責保険」とは車を持っているすべての方に加入が「義務」付けられている「強制保険」です。
補償される範囲は、「対人事故の賠償損害のみ」で、自身のケガや車の故障などについては支払われません。
万が一車で人身事故を起こしてしまった場合、相手に保険金が支払われないのでは困るため「被害者救済」のため、この保険加入が義務付けられています。
ちなみに、自賠責保険が切れたまま運転すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金+点数6点が減点となり一発で免許停止処分になるので注意しましょう。
(車検を業者に頼む際は必ず保険加入をしてくれますので、気にしなくて大丈夫です。)
印紙代
費用 1,100円~(車種による)
印紙代とは、国に税金等を支払う際に必ず必要になる手数料のことです。
ちなみに依頼業者が「指定工場」だった場合、印紙代は少しだけ安くなります。
車検基本料金の内訳
さてここまではどう頑張っても値引きできない「法定費用」のご説明をしてきました。
ただ、ここからお話ししていく「車検基本料金」は業者によってまちまち。
どこの車検業者を選ぶかによって、「車検費用」が大きく変わってくるので、チェックしておいてください。
車検基本料金 | 軽自動車 | 小型車~1トン以下 | 中型車~1.5トン以下) | 大型車1.5~2トン以下 |
車種 | ワゴンR、タント、ムーヴ | マーチ、ヴィッツ、フィット、スイフト | カローラフィールダー、インプレッサ、ウィッシュ、ゴルフ、ティーダ、デミオ、プレマシー、ポロ、ラクティス、レガシィ、ヴェゼル | アルファード、ヴェル ファイア、ヴォクシー、ノア、エクストレイル、エスティマ、ハリアー、マークx、セレナ、ビアンテ、ムラーノ |
写真 | ||||
車検専門店 | 5,000円~32,000円 | 8,000円~34,000円 | 9,000円~36,000円 | 7,000円~36,000円 |
カー用品店 | 10,000円~28,000円 | 11,000円~37,000円 | 11,000円~39,000円 | 10,000円~40,000円 |
ガソリンスタンド | 12,000円~30,000円 | 10,000円~31,000円 | 10,000円~32,000円 | 9,000円~32,000円 |
整備工場 | まちまち (約18,000~38,000円が多い) | まちまち (約17,000~37,000円が多い) | まちまち (約19,000~29,000円が多い) | まちまち (約20,000~40,00円が多い) |
ディーラー | 38,000円~ | 31,000円~ | 39,000円~ | 40,000円~ |
車検基本料金は、24か月定期点検+事務手数料(代行手数料)などが含まれますが、まとめて「車検基本料金」として提示している業者がほとんどです。
それでは簡単に用語と、なぜこの「基本料金(24か月定期点検)」が必要なのかをお話ししていきたいと思います。
24か月定期点検(法定56項目点検)
24か月定期点検(法定56項目点検)は車検時に同時に行われます。
車検は、「今現在の車の状態」を検査するのに対し、24か月定期点検は「車が故障するのを防ぐための検査」であり、必須の点検とも言えます。
内容は、車検とほぼ同様なんですが、より細かくブレーキなどは分解し消耗や劣化のレベルの確認や排気ガスなどをチェックしてくれます。
業者に頼むと必ず行ってくれますが、この「24か月定期点検」の料金が車検業者によって大きく異なります。
事務手数料(代行手数料)
自動車を車検場に持ち込み、車検を通すための手数料です。
自社に整備工場がある業者は、この代行手数料がかからないため、安く済むことが多いです。
車検の追加整備費用はどれぐらいかかる?
さて、今までお話ししてきた「法定費用」と「車検基本料金」が、一番上でお話しした「車検相場費用(最低額)」のことです。
ただ実は車検では、車検相場費用だけではなく、検査に通すために部品交換代・それに伴う整備代がかかってきてしまうことがあるんですね。
これが「追加整備費用」の部分です。
ただし、車の状態によって、全く部品を交換しなくてもいい場合もあれば、必要に応じて整備を勧められることもあります。
ただ、一般的には何らかの整備は、勧められると思っておいてください。
2年ごとに消耗しやすく、整備を勧められやすいのは以下の通りです。
- エンジンオイル、エンジンオイルエレメント
- ラジエター液(クーラント液)
- ブレーキオイル
- ブレーキパッド
これらは、もちろん状態にもよりますが、勧められたら交換をするのがベターです。
エンジンオイル
費用目安 4,000円程度~
エンジン内のオイル。エンジンがうまく回るように機能してくれている。
5000km走行もしくは半年に1回交換が必要。
もし交換していなければ、車検時に交換をお願いすると、手間も費用もかかりにくいです。
エンジンオイルエレメント
費用目安 1,000円程度~
エンジンオイルをろ過しているフィルター。
オイル交換2回に1回、又は1~2年に1回は交換が必要と言われています。
もし交換を勧められたら、車検時にお願いしておいた方がいいでしょう。
ラジエター液(クーラント液)
費用目安 4,000円程度~
エンジンの熱を下げてくれている冷却液のこと。
LLCという液体なら、2年ごとに交換が一般的。
ただ最近より寿命の長い「スーパーLLC」が出てきたため、その場合は交換期間が伸びる場合があります。
ブレーキオイル
費用目安 2,000円程度~
ブレーキを踏んだ力を車輪のブレーキに伝える液体のこと。
3~4年に1回のペースで交換ですが、万全を期すなら1~2年の交換でもOKです。
ブレーキパッド
費用目安 16,000円程度~(4輪交換)
ブレーキを効かせるための製品の一つです。
これは「〇年に1回」といったような交換時期の目安はないですが、「厚さ」がすり減っていたり、異音がすると交換を勧められることがあります。
勧められた場合は交換しておいた方が無難です。
以上のように車検を通すために、安全に道路を走るために「必ず必要な追加整備費用」が上乗せされる場合があります。
車検費用の値引き交渉はできる?
ここまで見てきて、いかがでしたか?
「車検費用って、こんなに高いんだ!」と驚かれたかもしれません。
追加費用を含めると、相場費用+1~2万を想定しておいた方がいいかもしれません。
ただし、今までお話ししてきた法定以外の費用
「基本料金」「追加整備費用」は交渉次第で安くなることもあります。
もし「車検をもう少し安くしたい」と思われている場合は、交渉にもトライしてみていいかもしれません。
⇒【車検の値引き方法完全版】ディーラーやオートバックスで、さらに安く抑えることはできる?
車検費用はどこが安い?
ただ、経験上、車検の費用交渉は時間がかかる割には、そこまで大きく値引きしてくれることは、あまりありませんでした。
(今まで10社以上見積もりをもらって、交渉した経験によります。)
もし、「車検費用を安く済ませたい」と思われているなら、そもそも安い業者に頼むことがおすすめです。
以下に車検費用が安く済みやすいお店を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。