「格安車検を受けてみたいけど…45分と早く終わりすぎて、逆に不安」
「車検が安すぎて、何か裏があるんじゃないの…?」
と、ディーラー以外の車検に、二の足を踏んでいるんじゃないでしょうか?
実は私も、初めてガソリンスタンドで車検を受ける前、そんな風に思っていました。
でも、実際受けてみたらなんてことない、どこで受けても、正直変わりませんでした。
(むしろ車検専門店は、「早い」「安い」「接客丁寧」で満足度はかなり高かったです。)
ちなみに、私は今まで2台の車を
ディーラー⇒ガソリンスタンド⇒オートバックス⇒オートバックス(軽自動車)
ディーラー⇒ガソリンスタンド⇒オートバックス⇒コバック(普通車)
と受けてきましたが、今までトラブル等一切なく、今回の車検でも「10年ほど乗っているのに、状態が良いですね。」と言っていただけます。
「たまたま」不備が出たものを、ネットに書き込んだりしているのを見て不安になったりするかもしれませんが、確率論的にはディーラーも同じ。
「車検が安いし早いから悪い」と言うのは、思い込みだったなとひしひし感じているところです。。
でも、皆なぜディーラーで車検を受けるのでしょうか?
実は当サイトでも「ディーラーで受けたことがある方61人に」アンケートをし、「なぜディーラーで受けたのですか?」と聞いたことがあります。
その時の回答が「ディーラーで車検を通すと、何となく安心感がある」ということでした。
逆に「格安車検で受けて感じたデメリットはありますか?」と聞いたところ、
「デメリットは感じなかったけど、安いし早いので、しっかり整備してくれていないとしたら、そこがデメリットかなと感じました」と回答される方が大半でした。
ディーラーの方が車検の履歴やメンテナンス箇所の履歴を正確に情報として保存してくれるので、そういった意味では安心して車検やメンテナンスを任せることができると思います。
また常に車の相談をするのをディーラーと決めている人であればメンテナンスパックといった長く車を安全にのるためのパックプランがあったりしてそれを有効に使うこともメリットだと思います。
格安車検との違いは、時間をかけて丁寧に見てくれることでしょうか。
以前格安車検を使った時は車検の待ち時間がとても早く、ほんとにちゃんと見てくれているのか心配になるような作業内容と時間だったので、ディーラーではそんなことはないので、きちんとした車の点検をしてくれると思います。
確固たる理由があるのかと思いきや、意外にも「なんとなくのイメージ」で車検を受けているんだなという印象を持ちました。
でも、本当に「なんとなく時間が長いからディーラー安心」「時間が早いから格安車検はしっかり見てくれていない」のでしょうか。
もしかすると、「イメージ」に踊らされていると、これからの車検費用、ずっと損していくかもしれません。
ここでは、「格安車検がなぜ安いのか」その秘密と、「格安車検にデメリットはないのか」をお話ししていきたいと思います。
ディーラーの「安心感」の正体とは?ディーラー車検がお金と時間が膨大にかかる理由
まず「格安車検がなぜ安いのか」お話しする前に、「ディーラー車検がなぜ高いのか」少し見ていきたいと思います。
ディーラーの車検費用が高い理由
上の写真は、今回の車検で、ディーラーとコバックに見積もりをもらった比較(トヨタ ノアサイズ)になります。
驚くことに、ディーラーとコバック(格安車検)では、費用におよそ2倍もの差が出てしまっています。
なぜ同じ「車検」でこんなにも金額差が出るのでしょうか?
まずは理由をお話しする前に、ディーラーとコバックの「見積もり内容」をチラッと比較してみることにしましょう。
下はトヨタディーラーの車検費用の内訳です。
法定費用を除いた「整備費用(車検基本料金)」が、49,000円となっていますね。
(正直…かなり高いです。)
この49,000円分の内訳はと言うと、ほぼ「ブレーキ周りの調整」、「6か月、12か月、18か月点検」の費用です。
【内訳】
- 24か月定期点検
- 6か月、12か月、18か月点検
- パーキングブレーキ調整(工賃2,000円、車検で通れば必ずしも必要ではない)
- ブレーキクリーニング(6,000円、車検では必ずしも必要なし)
- ブレーキフィールド(オイル)取換(5000円程度、できれば車検ごとの交換要)
もちろんブレーキ周りは大事だし、費用が潤沢にあるなら変えるに越したことはないのですが…、
この中で「本当に車検ごとに交換した方がいいもの」と言えば、「ブレーキフィールド(ブレーキオイル)」くらいですね。
ちなみに、最大のウリは、6か月、12か月、18か月点検がついているということですが、正直…そこまで点検する必要性は感じません。
(うちの車も、2台分×10年「車検だけ」ですが、不備なく乗れています。)
メモ
「24か月定期点検」はどこで行っても、同じ(法定で定められている)内容チェックをします。
一方、コバックの車検費用の内訳を見てみましょう。
ディーラーで49,000円かかっていた車検基本費用は、コバックではなんと12,000円。
追加費用内容については、「ブレーキオイルの4,000円のみ」です。
基本料金 | 追加整備内容 | |
ディーラー | 49,000円 | 24か月定期点検、6か月、12か月、18か月点検、パーキングブレーキ調整(車検で通れば必ずしも必要ではない)、ブレーキクリーニング(車検では必ずしも必要なし)、ブレーキフィールド(オイル)取換(できれば車検ごとの交換要) |
コバック | 12,000円+4,000円 | ブレーキオイルのみ |
人によって感じ方は違うと思いますが…
正直、ディーラーは「過剰整備」な感も否めないですね。
ちなみに、「たくさん整備をしてくれているから高い」と言うのも理由の一つにあるのですが、
基本料金が高いことを考えると、人件費分が大きいですね。
まとめると、ディーラーの車検費用が高い理由は以下の通り。
- 2年後も安全に乗れるように、「今乗っていても悪くない」部品まですべて交換するから
- 営業マンの人件費がプラスでかかっている
- ブランド代(純正品を使う、あの「ディーラー」の整備士が整備を行うといった人件費)
- 輸送費がかかる(場合がある)
ディーラーでは、格安車検と違い、1つの車検に「営業マン」という人を通します。
ここでまず1つ人件費がかかります。
そして、自社に整備工場があればいいのですが、指定工場でない場合や、予約でいっぱいの場合、別の下請けの工場などに回したり、運輸局に持っていくことも。
そこでまた人件費がかかります。
このように、格安車検ではない「人件費」がディーラーではかかってきているから、費用が高くなりがち…、というのが一つの大きな理由です。
ディーラーの車検が時間がかかる理由
では、「ディーラー車検は時間がかかるから、しっかり車検を行ってくれている」は本当なのでしょうか?
確かに、「ディーラーで車検を通して何かあればディーラーの顔がつぶれる」と言った点もあるので、隅々までチェックしてくれているということもあると思います。
ただ、先ほどお伝えしたように車検は「法律で点検項目が決まっているので、どこで出しても同じ点検」をします。
ディーラー車検が時間がかかるのは、以下の理由でもあったりします。
- 営業マンを通すから
- 「車検」が後回しになっているから
- 別の工場に移送する時間がかかるから
実は個人的に、格安車検を受けてきて久しぶりにディーラーに行ったら、持ち込み~見積もりだけでも、1時間もかかったんですね。
整備士さんの動きを見ていたのですが、予約時間に行っているのに、15分ほど私の車は持ってきた場所から変わらず置かれたまま。
その後気になる点を営業の方にヒアリングされ(この時点で15分)、営業の方が整備士さんに伝え、チェックしてもらい、整備士さんから⇒営業マンに伝達され、⇒客に伝達と言う流れでした。
実際車を触っている時間は、15分程度。
実際ディーラーの整備士さんが車を触っている時間は、格安車検の見積もり時と同じでした。
メモ
オートバックスやコバックなどの格安車検では、営業マンを通さずに直接整備士さんが接客⇒状態を詳しく説明してくれる場合が多いです。
また、店舗によりますが、併設している整備工場が指定工場でなかった場合や、整備でいっぱいだった場合、下請けの整備工場に回す、運輸局に持っていくなどの作業がかかります。
そこが時間がかかってしまう一つの原因でもあるわけですね。
メモ
「45分」などで車検を行っている業者は、「その場で車検を通せる」指定工場である場合が多いです。
ですので、「時間がかかるからしっかり見てくれている」とは一概には言えないんですね。
実際のアンケートでもこのような声がありました。
ディーラーイコール技術力がある、信頼できる、誠実などというのは昔からの話のようです。
昔はディーラーのスタッフと言えば、とてもクルマ好きの方が多かったように思います。いまはたいして興味もないのか、単に就職先として就職されたのか、やる気も、はきもない方が多いと感じました。知らないと思っているのか、結構いい加減な事をいったり、突っ込むとはぐらかし、誤魔化すことに必死になりったり、、、。
随分前からスタンド、整備工場、カー用品店などで競い合っている格安車検に依頼しています。
差別化を図るため技術力や料金などを前面にだしてアピールされています。
多少利便性は欠くような気はしますが、それを受け入れれば、価格面、時間的にもメリットがあります。
また技術面でもいろいろな状況、状態の説明やアドバイスも頂けるので非常に満足しています。
50代男性 平成7年製グランビア 30年トヨタ車検
「ディーラーだから完全に安心できる」とは言い切れないところもあります。
関連
間違えてほしくないのが、ディーラー批判をしているわけではないです。
もちろんディーラー車検にもメリットはたくさんあるので、お財布と相談して受けるようにしてください。
⇒ディーラー車検のメリットデメリット
ディーラー車検にもメリットデメリットがありますが、
結論としてディーラー車検と格安車検をあわせて8回受けてきた私は、圧倒的に格安車検がおすすめですね。
理由は「圧倒的に安いから」。
いつも、値段以上の仕事をしてくれます。
では、いよいよ、格安車検がなぜ安いのか、次はその理由を見ていきたいと思います。
格安車検が安い理由① 必要ない部品を変える「予防整備」を行わないから
ディーラーは基本料金自体も高いのですが、
「2年後も乗れる予防整備」をしてくれることが多いため、「予防整備のための追加整備」がかなりかかってきます。
でも…そこまでの過剰整備は必要でしょうか…?
分かりやすいように、提示された整備(見積もり)内容を比較してみましょう。
ディーラーの見積もり
- パーキングブレーキ調整
- ブレーキクリーニング
- ブレーキフィールド取替(ブレーキオイル)
- フロントワイパーラバー
- バッテリー
- 冷却液
- フュージィ(発煙筒)
対して、コバックでは追加で整備したのはたったの「ブレーキオイル」のみ。
コバックの見積もり
これを見て、「コバック、ブレーキオイルのみって…大丈夫なの?」と、不安になられたかもしれません。
ですが、正直2年に1回の車検なら、基本的にこれで十分です(もちろん車の状態によりますが)。
実際私の車はほぼ10年近く乗っていますが、ブレーキオイルは車検ごと、エンジンオイル関係はこまめに交換しているからか「状態が良い」と言われています。
ディーラーがなぜここまで追加整備を入れているのかと言うと、「予防の予防の予防の予防」をして「2年後の状態」にだけ目を向けているから。
言い方が悪いですが、ディーラーの評判が落ちたら車も売れなくなります。
「完璧な予防線を張る」ことで、評判を落とすのを防ぐ狙いもあったりします。
メモ
ちなみに、ディーラーの見積もりに「バッテリー交換」がありますが、
コバックで計測計で見せてもらったところ、バッテリー容量は十分でした。
「上がりそうな気配も今のところない」と整備士さんから直接教えてもらいました(;^ω^)
逆に格安車検は「本当に必要な整備のみ」を、「推奨項目」ではなく「今の車の状態」を見て判断してくれているので、安上がりになりやすいんですね。
(コバックでは、「これから2年の間に悪くなりそうなところ」もしっかり教えてもらいました。)
格安車検が安い理由② 純正品を使わないから
格安車検が安い理由は「メーカー純正品を使わないから」と言う場合も多いです、(希望すれば純正品を使ってくれるところもあります。)
「メーカーの純正品でないと!」と言うこだわりがあれば別ですが、例えばオイルだって純正品を使わなくても車は動きます。
燃費やら多少の差はあるかもしれませんが、微々たるもの。
それより、車検代が2万も3万も高くなることの方が、家計にとっては大ダメージではないでしょうか?
格安車検が安い理由③ 人件費を極力カットしているから
格安車検が安い理由は、これが大きいですね。
それは「人件費を極力カットしているから」です。
ディーラーは上でお話ししたように、
「営業マンの接客人件費(場合によっては家まで取りに来てくれる)」「運輸局も持っていく人件費」などがかかりまくっています。
一方コバックを例に出すと、「営業さん」などの人件費は一切かかっていません。
コバックは営業電話はかかってこないですし、指定工場なのでその場で車検ができるため、運輸局に持っていく人件費もかかりません。
また、コバックなど格安車検は料金が1つのメニュー化されています。
ディーラー車検ではメニューがいくつかあったり、ややこしいのに比べて、コバックは基本2メニュー(必要最小限の見の車検、しっかり車検)しかないので、迷いません。
また、コバックだったりしたら対応してくれる整備士さんも「車検を毎日通しているプロ」なので、見積もりが出来上がるのもかなり早いです。
このように、格安車検では人件費が徹底的に抑えられているから安いんですね。
安い車検のデメリット
このように、企業努力もあったりして、格安車検は今の値段に落ち着いています。
(コバックなんかは、もともとは高かったようですが、企業努力で安くしたそうです。)
ただ、安い車検にはもちろんデメリットもあります。
ここも納得の上で、選ばれるようにしてくださいね。
デメリット① コンピューター運転の車の技術は、ディーラーの方が安心できる場合も
一般の車検では、基本的にどこで受けても作業工程は変わりません。
ですが、コンピューターで動いている車(例えばハイブリッドカー)などで万が一不具合が発生した時、解決の臨みやすいのはディーラーと言えるかもしれません。
と言うのも、メーカーの知識が一番豊富にあるから。
初めて受ける格安車検だと、愛車の記録がないので、整備に時間がかかってしまう場合もあります。
もしコンピューター運転の車で不安ならディーラーに持ち込んだ方がいいのかもしれません。
(格安車検でも、コンピューター診断をしてくれるところはたくさんあります)
デメリット② メーカー純正品は使わないところもある
格安車検を受けると、パーツやオイルに、メーカー純正品を使ってくれないところがあります。
例えば、オートバックスなどのカー用品店なら純正品を使ってくれることもありますが、コバックなどの車検専門店では、安く抑えるために基本的には純正品でないものやリサイクル品を使っているところもあります。
「マイカーに完全に純正品を使いたい」という方には、格安車検は向かないかもしれません。
ただ、正直、車検はどこで受けても同じですよ。
車検はそもそも「点検項目」が国で定められているため、それに通ったらOKですし、それに通らなければどの車検業者でも部品交換はします。
不安に思われるのは「予防整備」の部分だと思いますが、予防整備部分については、コバックやイエローハットなどの車検を専門店などを選べばしっかりアドバイスしてくれます。
「車検がこんなに安い&早いのは、大丈夫なの?」という不安への回答
「車検がこんなに安い&早いのは、大丈夫なの?」という不安への回答をしたいと思います。
結論としては「ここを読んで、格安車検に出す『不安』がなくなったなら、格安車検に切り替えた方が費用は圧倒的に浮く」ということ。です
「全然車の知識がないし、不安」と、「不安」の方が勝る方は、これまでどおりディーラーに出した方がより安心できると思いますし、
「格安車検でも、ディーラーとやってることは変わらないんだ!」と「安心」できた方は、格安車検に出した方が、車検費用がこれから2万も3万も浮き続けます。
(一度出してしまって安心できれば、格安車検を受け続けられるので、今後何十万円もの損を回避することができます。)
でも一つ言っておきたいのは、「車検」は「どこで受けても同じ」ということ。
「車検」は「今公道で車が走れる状態かどうか」を「法定基準」で見ていくので、どこで受けても結果は変わりません。
ディーラーは2年後を見据えて、「予防整備」はしてくれますが、それも「完璧ではない」ということだけ知っておいてください。
実際「車検を1週間前にディーラーで受けたのに、警告灯がついて直らなかった」という友人もいました。
もし車に不安を持っているなら、車検に加えて、12か月点検(格安車検なら5,000円程度)をした方がよっぽど安心できると思います。
実際、私も早めに「格安車検の良さ」に気づけたからこそ、今まででおよそ18万円ほど浮かせて来ました。
「格安車検にしよう!」と決心された方は、以下の「より車検をお得に受ける方法」も受ける前にチェックしておいてくださいね。
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